裏入江

4,入江雅人・初期の作品 vol.1
 
証言者: くりきょん
くらさるぅどきさん


 

 私がお話できるのは、高校の時。それも、クラス単位でやっていたものだけです。高校一年の時の劇高校二年の時に撮った8ミリ映画同じく二年の時の劇。演劇部でやってたものについてはなるちゃんに聞いてください。
 
 一年の時の劇については、あまりよく覚えていません。
 ただ、教室に見立てた舞台の上で、踊っている入江のイメージが残っているだけです。
 主役級の二人が踊り始めて、曲の中盤からは机の上で踊るんです。最後は机の上で仁王立ち。曲名も忘れたなぁ。

 二年の時に撮った8ミリ映画。これについてはいろいろ覚えてます。
 タイトルは「つめたい部屋の世界地図」
「温いコーラをいま冷やせるのは淀んだ水じゃないだろう」っていうサブタイトルが付いてました。
 OK新宿のCDに入ってた「タクシー・ドライバーのテーマ」はこの頃から気に入ってたみたいで、この映画の中でも使ってました。
 ラスト、ビリー・ジョエルの「ガラスのニューヨーク」をバックに主人公の「ケンジ」がバイクで旅立っていくシーンが印象的でした。初期の秀作と呼べると思います。
 作品も良かったのですがそれよりも感心したのは、これを撮っていたときの、彼の行動力ですね。
 周りの連中は、口は出すけど手は貸さないって奴ばっかだったんですが、彼はくさらず最後までやりぬいた。面倒臭がる主役を「くらす(ぶん殴る)ぞ」と脅して、撮影するために連れ去って行くことさえありました。
 それでも彼は一人でやったという顔はしませんでした。最後の上映が終わり、予期せぬスタンディング・オベーションを受けたときにも、尻込みするクラスの連中を笑顔で促して、クラス全員で壇上にあがらせたのです。女子は全員涙、涙。
「持ってかれた」と思いました。
 このフィルムは2,3年前の公演の時、オープニングで使ったらしいから、ごらんになった方も多いと思いますが、それだけでも充分この作品の非凡さが伝わったのではないでしょうか。

 少し長くなったので、残る一つの二年の時の劇については次の機会にお話ししようと思います。
 では。
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